子どもの汗や食べこぼし、飲みこぼしなどにより、チャイルドシートはどんどん汚れていきます。子どもが毎日のように使うものだからこそ、衛生的に保ちたいですよね。本記事では、チャイルドシートの家でできる簡単な洗い方や必要なもの、注意点などを解説していきます。
チャイルドシートは洗える?
チャイルドシートが汚れてしまった際、最初に確認することは洗えるかどうかです。ご家庭でお手入れできる部分は、チャイルドシートによって異なります。チャイルドシートは丸洗いできるものではないため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
チャイルドシート本体は洗えない
チャイルドシートの本体は、洗えません。サビやカビなどが発生する恐れがあるだけでなく、チャイルドシートが正常に機能しなくなる原因にもなります。
本体の食べかすやほこりなどが気になる場合は、掃除機やブラシなどで簡単にお手入れしてください。本格的なお手入れやメンテナンスがしたいのであれば、専門業者にお願いしましょう。
ほとんどのチャイルドシートのシート部分は洗える
基本的に、大半のチャイルドシートのシート部分は洗える仕様になっています。チャイルドシートは子どもが使うものなので、食べこぼしや飲みこぼし、汗やよだれなどでシートが汚れてしまいがちです。子どもを乗せ降ろしする際に、ホコリや砂などがついてしまうこともあります。赤ちゃんを乗せている場合は、おむつの汚れがシートに付着している可能性もあるでしょう。
チャイルドシートは毎日のように使用するもののため、どんどん汚れが蓄積されていきます。シートの衛生を保つためにも、こまめにシートを洗って掃除するのがおすすめです。
ただし、チャイルドシートの中にはシートが洗えない仕様のものもあるため、事前に説明書を確認しましょう。自分で洗うのが不安、こまめにチャイルドシートを洗う時間がないという場合は、クリーニングサービスの利用を検討してみてください。
チャイルドシートを洗う前の準備
チャイルドシートを洗う前に、準備しておくことがあります。まずは、準備内容をチェックしておきましょう。
チャイルドシートからシートやマット類を取り外す
チャイルドシートからシートやマット類を取り外します。この時、チャイルドシートを車から外した方が作業がしやすくなります。外し方は説明書をよく確認しましょう。
※ネジなどのパーツは外さないようにしてください。所定の安全機能を発揮できなくなるばかりか、シートの内部構造にゴミが入ると誤作動の原因になるため、部品を分解することは絶対に避けましょう。
使うものを準備する
チャイルドシートを洗う際は、以下のものを準備しておきましょう。
柔らかい布
樹脂部分などは、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に浸して絞って使用することがあります。また、洗剤を拭き取る際にも使用するため、複数枚用意しておくと良いでしょう。
洗濯用ブラシ
部品によっては、水洗いができないものもあります。シートカバーやベルトなどにこびりついている汚れは、洗濯用ブラシで擦って落としましょう。
市販のエアダスター
内部や手の届かない場所のお手入れには、市販のエアダスターや掃除機を使用しましょう。ゴミやほこりをエアダスターで吹き飛ばすか、掃除機で吸い取ってください。
汚れがひどい場合は中性洗剤
汚れがひどい場合は、液体タイプの中性洗剤を使用してください。
シートカバー、ソフトパット、クッションなどのシート類の洗濯についてはチャイルドシートにより選択の可否やお手入れ方法が異なる場合がありますので、洗う前に必ず説明書を確認しましょう。
洗濯に際して禁止事項もありますので、説明書で必ず確認をして十分に注意をしましょう。
今回は当社で取り扱っているチャイルドシート、「i-Snug2」と「i-Arc360°」を参考に、お手入れに使うものをご紹介しました。チャイルドシートによって異なる場合があるため、説明書をよく読んで準備をしておきましょう。
また、シートカバー、ソフトパット、クッションなどのシート類の中で洗えないものもありますので必ず説明書で確認してください。
チャイルドシートの洗い方
次に、チャイルドシートの洗い方をご説明します。ベルトやカバー、クッションなどパーツごとに洗い方が異なるため、それぞれの掃除方法を確認しておきましょう。
チャイルドシート本体
チャイルドシートの本体部分は、水や洗剤で丸洗いはできません。また、本体のパーツを分解してしまうと、部品を紛失したり組み立て方がわからなくなったりする恐れがあるため、分解するのは絶対に避けましょう。
まず、掃除機や洗濯用ブラシなどでチャイルドシート本体に付いたゴミやホコリなどを落とします。その後、固く絞った布などで本体をきれいに拭き掃除しましょう。子どもの肌が触れる部分は汚れやすいため、念入りに掃除を行ってください。
また、市販のウエットタオル(ウエットティッシュ)や赤ちゃんのお尻ふきは、 樹脂部分のお手入れに使用しないでください。 含まれる成分によっては、樹脂が劣化、変質するおそれがあります。
ベルト類
チャイルドシートのベルト類(肩ベルト、腰ベルト、股ベルト等)は商品によって取り外し出来る箇所が異なります。取扱説明書をよく確認してください。ベルトについた汚れは、水やお湯などにつけてきつく絞った柔らかい布で拭いて掃除します。ベルトを掃除する際は、中性洗剤は使わないようにしてください。
シート類
シート類を洗う際は、30℃以下の水で手洗いをします。洗濯後は軽く絞って、形を整え、陰干ししてください。 よく乾かしてから取り付けしてください。洗剤を使用した時は、水でよくすすぎ洗剤を完全に落としてください。
シート類を外すときは、必ず説明書で確認をして内部機構には触れないでください。また、衝撃吸収材やウレタンなどを傷つけないようにゆっくり慎重に作業をしましょう。
シートカバー、ソフトパット、クッションなどのシート類の中で洗えないものもありますので必ず説明書で確認をしてください。
シート類の洗濯方法についてはチャイルドシートにより異なる場合がありますので、洗う前に必ず説明書を確認しましょう。また洗濯に際し禁止事項もありますので、説明書で必ず確認をして十分に注意をしましょう。
こちらで紹介したパーツ以外にも、チャイルドシートによってお手入れが必要な部分があるでしょう。その他のパーツについては各商品の取扱説明書をよく確認し、説明書の指示に従ってお手入れを行ってください。
チャイルドシートの本体やパーツのお手入れでの注意点
チャイルドシートのお手入れ方法を間違えてしまうと、パーツが変形・変質したり故障の原因になったりする恐れがあります。チャイルドシートをお手入れする前に、以下の注意点を確認しておきましょう。
洗濯機や乾燥機を使用しない
チャイルドシートのパーツをお手入れする際は、洗濯機や乾燥機は使わないでください。洗濯機に入れてパーツをお手入れしてしまうと、パーツの破損や変形の原因になります。重量の偏りにより、洗濯機が故障する恐れもあるため注意しましょう。また、乾燥機にチャイルドシートのパーツを入れると、縮んだり破損したりする可能性があります。
漂白剤や潤滑剤を使用しない
漂白剤を使ってチャイルドシートのパーツをお手入れすると、劣化が早まったり変退色が進んだりする原因になります。また、潤滑剤を使用するとチャイルドシートが破損したり変形する可能性があり大変危険なので、チャイルドシートの掃除には使わないようにしてください。
水を直接かけない
チャイルドシート本体やパーツなどに水を直接かけて掃除するのはNGです。水を直接かけると、サビやカビが発生してチャイルドシートが正常に機能しなくなる恐れがあります。水を使ってチャイルドシートをお手入れする場合は、水気を絞ったスポンジや柔らかい布などを使いましょう。また、水を使ってチャイルドシートのお手入れをした後は、カビが発生しないようしっかりと乾燥させてください。
各商品の取扱説明書には、上記の注意点以外にも注意・警告・危険事項が記載されています。それぞれの説明書をよく確認してから、お手入れを始めるようにしましょう。
チャイルドシートをきれいに保つ方法
チャイルドシートは非常に汚れやすいですが、使うたびに洗って掃除するのは難しいでしょう。チャイルドシートをきれいに保つためには、毎日のお手入れが重要です。そこでここからは、チャイルドシートをきれいに保つための簡単なお手入れ方法をご紹介します。
こまめに汚れを拭き取る
チャイルドシートに汚れが付着した場合は、こまめに拭き取るようにしましょう。そのまま放置しておくと汚れがこびりついてしまい、なかなか取れなくなってしまいます。水に濡らしてしっかり絞った柔らかい布やスポンジなどを使い、汚れを拭き取りましょう。
樹脂部分の汚れがひどい部分は、薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルを使って掃除することをおすすめします。洗剤を染み込ませたタオルを使った後は、水で濡らしたタオルで軽く拭き、その後乾いたタオルで乾拭きしてください。
掃除機でゴミを吸い取る
チャイルドシートの隙間には、子どもの食べこぼしやホコリ、細かい砂などが入り込みやすいです。汚れをそのままにしておくと、カビやサビ、変色などの原因になります。
ハンディクリーナーや掃除機などを使用して、こまめにゴミを吸い取るようにしてください。掃除機が使えない場合は、粘着シートのクリーナーなどを利用しても良いでしょう。
カバーやクッションをはたく
チャイルドシートのクッションやカバーなどにも、汚れやゴミ、ホコリなどが付着しやすいです。カバーやクッションは一度本体から取り外し、車の外ではたきましょう。これだけでもホコリや汚れを取り除けます。
洗い方を参考にして、チャイルドシートをきれいにしましょう
チャイルドシートは、子どもの汗やよだれなどでかなり汚れやすいものです。子どもの肌が直接触れるもののため、こまめに掃除することをおすすめします。今回ご紹介した方法を参考にしながら、チャイルドシートのお手入れを行いましょう。
チャイルドシートを洗う時間がない、本格的なお手入れがしたい、自分で洗うのが不安…という方には、カトージのクリーニングサービスがおすすめです。清掃のプロが、手の届きにくい範囲の掃除やカビ取り、除菌などを徹底的に行います。チャイルドシートの汚れが気になる際は、ぜひこちらのサービスを利用してみてください。